秋の俳句会  2015年10月29日 兼題 「月」です。
番号 兼題の句 作者 講評
洟垂れの  頬に月夜の 団子取り TY
中点に 正装の月  現はるる HN
三日月や 魔女になりたき 時もあり YI ◎◎
せせらぎと 上弦の月 旅の宿 SK
郷で観し   月は車窓に  ビルの上 HY
亡き友を  偲びて酒と  月の弓 AT ◎○○
きもだめし  月を味方に  夜道ゆく SH
十六夜や   今年は超の  つく姿 KO
病室に    光とどけむ   月満ちて MS
月みえず  義母(はは)逝く報せに  道暗き HS
家路ゆく   澄める夜空に  細き月 ET
月と言えば、秋の季語
秋の俳句
1 富有柿(ふゆうがき)  箱いっぱいに  秋のいろ ET
10 殻つぶす  音の渇ひて   落花生 ◎○
2 昼下がり   もみぢ模様の   障子貼る ST
7 秋寒し    船飛ぶように   佐渡の海
3 つゆくさや   帰路には歩み  止(とど)めざり KO
5 落葉下    病を癒す      土探る
4 愛犬も    逝き柿をもぐ    三回忌 HY
15 無花果が   ぐいと膨らみ   垂れ下がり
6 彼の命    耳つんざくや   藪の虫 TY
19 紅き穂を   バケツ狭しと   古代米
8 木犀の    散りしに朝日   金の道 SH
14 南天の   わずかな赤味   見つけたり
9 紅葉燃え  見上げる空に   飛行雲 SK
11 柿の実の  熟して家に    人は無
12 一瞬の   甘さ残して    石榴かな MS
21 青き空   敬老の日も   ジムへ行く
13 秋入日   時を止めたい   あかね色 HS ○○
22 嵐去り   コスモス土手に  凛と立ち
16 山門を   額縁にして    山紅葉 YI ◎◎○○
18 病む父に  重ねる嘘や   秋桜
17 乗鞍の   頂きはるか   ななかまど HN
20 新米と   言われ夕餉の   はじまりぬ