夏の俳句会  2015年07月24日 兼題 句会の兼題は「夏燕」 
番号 兼題の句 作者 講評
嵐ふき  寄る辺はいづこ   夏燕 KO
人の間を  ぬってスィート  夏燕 SK
人気無き  旧街道を     夏燕 HN
ふるさとの  無人の駅や   夏燕     KS ○○○○○
夏燕      原に望める   富士よぎる ET
あぜみちの  泥で繕ふ    夏燕 HY
目力の     落ちた孫(こ)の脇   夏燕  SH
雲怪し     私と逃げる      夏燕 HS
せせらぎの  流れに沿ひて    夏燕 YI ○○
岩風呂に    雨横切りて     夏燕 TY
移り住む     幼き我と      夏燕 MS ○○
カリブ海      紺碧渡る     夏燕 AT
夏に飛ぶ燕である。燕は、春、南方から渡ってきて繁殖活動に入
る。四月下旬から七月にかけて二回産卵する。雛を育てる頃の燕
は、子燕に餌を与えるため、野や町中を忙しく飛び回る。

夏の俳句
1 狂風と     強雨の夜半    目はいずこ SK
9 梅雨晴れに  黒揚羽(クロアゲハ)来て  パタパタと
2 ぶっきりの    うりはうまいか   味噌好きか SH
13 つゆ空に    伸びる草木の    たくましさ
3 突然の     炎暑はだ刺す    古希ちかし KO
22 雷鳥や      人知及ぶか     朱鷺のごと
4 夏木立     絵馬に秘めたる    物語 YI ◎○○○
15 若者が    また銃持つや      終戦日
5 朝掘りの    初筍や        姉の顔 KS
20 日傘さす    我が愛犬に     手を引かれ
6 いわき市を   目指す道々     合歓の花 HN
17 赤ら顔の    声張り上げて    子供山車 ◎◎○
7 梅雨明けに    白きサンダル   履く少女 ET ◎◎◎
11 雷雲に     追はるるぎとく   途次急ぐ ○○
8 嵐去り    凌霄(のうぜん)拾う      朝の道 HS
12 藍染の      浴衣と瞳     あおきかな ◎○
10 夏草と      格闘一日(ひとひ)  着替え二度 HY
14 葉もしおれ   胡瓜もだらり     昼下がり
16 子を宿す    娘の電話      走り梅雨 AT
18 風鈴や     短冊揺れて      音となり
19 姉よりの    桃携帯に      甲州弁 TY
21 黄烏帽子に  紫衣        茄子の花
23 雨戸あけ    寝起きの肩に  ヤモリ落つ MS
24 白バラの    香まといて     ハイヒール
25 雷雨道     こころときめく   同期会 KI

 
 茄子の花