2014年 冬 みづな会 俳句会

冬の句会  2014年12月26日 兼題 「師走」or 極月、春待月、梅初月、三冬
番号 兼題の句 作者 講評
今年もまた  活かされ感謝 師走かな KS
窓ふきや   師走の風が  頬を刺す HS ◎○
せはしない  選挙の重なる  師走かな HY
おもかげを  師走の空に    喪の葉書き MS ◎◎○○○○
人混みの   師走の築地   散策す HN
一年が   一瞬に過ぐ   師走かな     SK
日めくりの   残り数えて   ゆく師走 ET
杖ついて    師走の電車   席を得る SH
極月や    行列長き      籤売場 YI ○○○
粗大ごみ   大と積まれて   師走かな AT
春待月   草木しっかり    準備して KO
冬の句
1 茹でたての   蟹を掴めば   会話絶え HS
12 いにしへの    館の軒に    雪の舞う
2 大根の     一刀両断     いざ変身 KS
4 愛犬の     隠れてゴロ寝   置炬燵
3 一人いて    我省みる      冬の月 MS
17 行く年の    楽しきことの    多くあり
5 木枯らしの   吹き寄せたる葉   猫眠る HY
13 風の止み    落ち葉踏む音    山静 ○○
6 何にでも    大根目立つ      老ひ二人 HN ◎◎
16 寒気団     画面の日本     覆ひけり
7 雪踏みて    鬼押し出しの   終客(しまひきゃく)  SK
18 凛として    朔旦冬至      香の風 注1
8 もみぢ見つつ  旧友(とも)の作れる  汁粉良し   ET
14 肌に良し     柚子に頬寄す    冬至の湯
9 すき間風    肩寄せ合ひて  過ごしつつ     SH
11 石畳      積もる紅葉に    京の雨
10 売り出しの    声追うてくる   年の暮 YI ○○○
15 茜雲      別れの多き     年暮るる
19 湯上りに    背中にほっこり   ちゃんちゃんこ AT ◎○○
20 水鳥の     つがひはじっと   向かひあひ
21 年の暮れ   整頓だけの   大掃除 KO
22 日向ぼこ   背に陽をあびて   針進む ◎◎○

注1、 朔旦冬至(さくたんとうじ) 冬至と新月が重なる日。ほぼ19年周期で起こる。