2014年9月26日  秋の俳句会

秋の句会  2014年9月26日 兼題  木犀
番号 兼題「木犀」の句 金木犀、銀木犀、薄黄木犀、桂の花 作者 講評 提案
いつになく 花の待たれる  金木犀 ET 花⇒香
迷い込む  蝶を逃がして   金木犀 AT
金木犀   あひたき人を   ふと思う HN ○○○○○
木犀の   香にすれ違ふ  夜半かな YI ○○
愛犬の   背にひとひらの  金木犀 KS
風に乗る  金木犀や   坂の道       TY
夫(つま)ともに  胸いっぱいに  木犀を MS
古寺の   木犀の下に   父眠る HS 菩提寺、にを取る
木犀を   訪ね行けども   香も利けず HY
通学の   声を包んで    金木犀 SK
木犀の   香を追って   散歩道 SH 伝って
木犀や   小さき花に   香り込め KO
もくせいや  犬といつもの  散歩道 YK
秋の句
1 隅田川   下れる船に   うろこ雲 ET
13 足元に   こほろぎ跳び出づ   夕の土手 ◎○
2 恐山  石積む人と   曼珠沙華 AK
14 阿修羅像   腕の影濃く   秋暑し ◎◎
3 猫の顔    おしろい花の   下にぬふ HN ◎○
15 曼珠沙華   天上に蘂(しべ)  撥ね上ぐる  ◎○
4 故郷の    風を巨峰に    移しけり TY ○○
18 七輪と   秋刀魚の煙    父の顔
5 母と私   会話とぎれて   虫しぐれ YK ◎○
22 朝陽あびる   稲穂の先に   青き富士
6 故郷より   届くぶどうの   重さかな YI ぶだう
23 鈴虫や   ひとり手習ひ    千字文
7 秋刀魚焼く   口元すすけて  夕げかな KS てを取る
21 新涼や    家の坂道     かけぬけり
8 アルバムに   虫の音かすか  友逝きて MS ◎○○
20 秋髙し    上野の森に   むすび喰む
9 交差点   スマホ止め見る   秋の空 HS
25 吾亦紅   土手は刈られて    姿消え
10 睦月より   育てし葡萄    手に重し HY
11 歩む先    コスモスの花   土手を埋め
12 いが小玉   雨をふくみて   とげいずこ SH いがが季語にない
26 うちわ字と   孫を見ながら   風おくる うちわでは夏
17 葉を喰われ   実も喰われたり  秋なすび SK ◎◎
19 その命    惜しいと鳴くか   法師蝉 ◎◎○
16 店先に   新栗の札      秋涼し KO
24 再会の   漁豊なれ    花芒 秋桜としたら